痛い・・・。と思ったら足裏に豆ができていた。
強烈なラテンのリズムに乗り、はじける汗にまみれて踊る、踊る。
ステップを踏んで踊るうちに、どんどん頭がからっぽになってゆく。
体が、心の容器なのだと思い知らされる。
理屈じゃない体の快感が、汚れた心をリフレッシュしてくれる。
こういう快感こそ、ストレス解消というのだな。
独身時代は下手な横好きでゴルフに凝ったことがある。
コースにはあまり出られなかったけど、練習場には毎晩のように通った。
まるで憎しみの対象を打ち飛ばそうとでもするように、小さなボールを睨みつけた。
水泳に凝ったのは近年のこと。
回遊魚を気取って2時間も3時間も休みなく泳ぎ続けた。
トレッド・ミル(ランニング・マシーン)を自宅に置いて、毎日早歩きをしたこともある。
一人でできる運動が気楽だと思っていた。
けれど今回のダンスは違う。
対人恐怖症の霞がかかっている私としては、思い切ったものだ。
知らない人たちとペアを組んで踊らなければならない。
大丈夫だろうか、私・・・。
5日間レッスンをして、不安はなくなった。
話すわけではなく、踊るだけだから。。
私も彼らも踊るマシーンになり、心を真空にして、ひたすら踊り続ける。
(写真:チェンマイの夕焼) 私が他人を怖いと思うのは、相手の放つ小さな棘に敏感だからだ。
そして、その棘を彼らに示す勇気がない。
「あなたの今の言葉で、私はこんなに傷ついた」と、話す勇気がない。
ネズミを猫がいたぶるように、私の弱気は、他人を攻撃的にさせるのだろうか。
最近ダイエットしているので、外食は慎んでいる私。
陰で「ペガさんは倹約しているのか、すっかりケチになった」と言われていると聞き、がっくりきた。
かと言って、そうではない証に散財すれば「見栄を張って・・」と哂われる。
自分のことはなるべく言いたくない。
たとえ誤解を解くためにでも。。
言えば言うほど、安っぽい指輪をみせびらかせているように、かえって自分が惨めになってくるから。
なにも言わないでも、わかってくれる人はいるのだから。。
なにも言わず、だまって磨くこと。
私だって無意識に誰かを傷つけているかもしれない。
もっともっと磨くこと。
けれど・・・。
磨こうにも、傷だらけになり過ぎていた。
踊って踊って、
汗で洗い流した、体という容器に、古びて傷だらけの心をそっと入れてみる。
まるで魔法のように、痛みが薄らいでいる。
そしてリフレッシュした心に、ひらひら舞い落ちてくるのは ”光の色をした思考”。
読書という精神安定剤のほかに、私はダンスという特効薬を手に入れた!