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またたび読書録 ★群ようこ著(新潮文庫)
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- 2006/09/12(Tue) -
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この本は群ようこさんの読書感想の本である。それをまた私が感想スルというのもおかしなものだが、非常に面白い部分があったのでメモ代わりに書いておきたい。
本文には24の読書感想が含まれてるが、特に印象深かったのを拾ってみよう。群ようこさんの感想部分は無視ということで、ごめんなさい。 臨終のお手本 深沢七郎「楢山節考」 ご存知、姥捨て山の話である。薄情なせがれに捨てられるのではなく、老いたおりん自ら進んで山に捨てられにゆくのが切ない。 怒涛の食欲に唖然 古川緑波「ロッパの悲食記」 とにかく物凄い食欲。しかも食糧難時代に帝国ホテルなどで高級な洋食をはじめ、文字通り怒涛のように食べまくる話が可笑しい。 神様の罵声 葦原邦子「夫 中原淳一」 妻子より、彼を神様とあがめる側近の男性を近くにおいた(臨終のときまで)という中原淳一の実像が暴露されていて、驚愕。 パワフルマザー 長谷川町子「サザエさん旅あるき」 サザエさん原作者の長谷川町子さんが母上と海外旅行をした話。 これは本文から飛び飛びに抜粋してみよう。 「たまげたのは母がうんてん手さんを好きになってしまったことです。」 「一ばんてこずったのは羽田についたときです。」 早く降りなければとうながす著者に、 「あたしはおりない。まだほかの国を見て歩くんだ」 とシートにしがみついた。 「こどもをつれもどすほどホネがおれました」 わーお! 町子先生のご母堂、やるね! 気持が若くてかっこいい。 これはチャンスがあったら、ぜひ読んでみたい! 下着を変えた女 武田尚子「下着を変えた女 鴨居羊子とその時代」 これも本文から抜粋しよう。 羊子は結婚ではなく、数多い男性と恋愛することを選んだ。彼女が44歳のとき、旅行先のクレタ島で知り合いになった美少年と恋愛した。彼は17歳であった。日本には長く続いた恋人がいたのに、四ヶ月も少年の元で過ごした。何年か経って、彼が船乗りになって、神戸に来ることになった。ところが、 「普通のオッチャンになってた」 と、会ったあとにげっそりして帰ってきたというところがおかしい。 羊子さんが、自分の年齢をちゃっかり棚に上げてるとこが素晴らしすぎる ![]() これも読んでみたいゾ。 すぐには読まない本 岩見照代他「樋口一葉事典」 これを読んで樋口一葉に対する認識が一変した。驚きの箇所を飛び飛びに抜粋してみよう。 子供のころは裕福だった彼女の家は、父、兄が亡くなってから金銭的な苦労が絶えなかったが、面識もない金持の男に、一葉は借金を申し込みに行ったりしている。その男の名は久佐賀義孝という。 「以後、"体"交換条件での経済援助に『しれ者』と憤怒しながらもその実、『千円』(今日の一千万円以上)の借金を申し入れ、ゆ辞媚態巧みに久佐賀を翻弄する。この必死の演技---従来の一葉にはない。」 えーっ ![]() 樋口一葉って、援助交際の元祖だったの 楢山節考のおりんさんといい、長谷川町子さんのご母堂といい、鴨居羊子さん、そして樋口一葉さんも… ああ!女は逞しい! |
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