ジム・トンプソン失踪から40年 @タイ→マレーシア
- 2007/04/17(Tue) -
 タイのシルク王と呼ばれたジム・トンプソンこと、ジェイムス・H・W・トンプソン氏(当時61歳)が謎の失踪を遂げたのは1967年3月26日。ちょうど40年前の、イースター休暇の最中であった。トンプソン氏は1906年3月21日生まれのアメリカ人である。


 ジム・トンプソンといえば、タイに来た方が必ずといっていいほどお土産に求める高級タイ・シルクの代名詞にもなっている。
 またバンコクの『ジム・トンプソンの家』は、その美しくも古典的な建築様式と、家じゅうに満ち溢れる骨董品の素晴らしさで、観光名所にもなっており、私自身もかつて訪れ、深いため息をついたのだった。

 それまで無名であったタイ・シルクを世界的に有名にしたアメリカ人のジム・トンプソン氏の経歴も、OSS(現在のCIA)幹部出身ということも含め、また謎に包まれている。(詳しくは、『熱い絹』で)

 私は、彼の失踪こそ浅い知識として知っていたが、彼がマレーシアのキャメロン・ハイランドで失踪したとは、この本を読むまで知らなかった。

 さて、なぜトンプソン氏は忽然と消えたのか?
 身代金の要求がなかったことから、営利目的の誘拐の線は考えにくい。
 またアメリカ軍や地元警察の大々的な捜索にもかかわらず死体が発見されなかったことから、散歩中に崖から転落したなどの事故ではないようだ。


 想定できるのは、以下の事情。
当時のベトナム戦争における、アメリカ軍の戦略を熟知していたであろうトンプソン氏から、原爆使用か否かを知りたかった共産ゲリラによって誘拐された。

チェンマイなど北タイのオピウム畑が、ジム・トンプソン商会により絹畑になってゆくのを疎んだマフィアによって殺害された。

アンティークのエキスパートであったトンプソン氏から、カンボジアやタイに埋もれた骨董美術品のありかを聞き出そうとした骨董盗掘団により誘拐・殺害された。

●●政府の事情を知りすぎたトンプソン氏。知りすぎた男は抹殺されるしかなかった。

その莫大な遺産を狙っての、近親者の犯行。


 私自身は一つの推論に達したものの、ここでは書けません。



松本清張著 『熱い絹』 上下巻(講談社文庫)

 実際にあったジム・トンプソン失踪事件とその背景を縦糸に、著者のフィクションを横糸に紡いだ、まさに光沢鮮やかなタイ・シルクのような作品である。
 ディティールはネタばれになるので書くのは遠慮するが、とにかく推理好きの方なら、読み始めたら止まらないだろう。


 読み終えて私が決心したことが一つある。
 近い将来、ジム・トンプソン氏失踪の舞台になったキャメロン・ハイランドを訪れよう。そして、彼が最後に宿泊した「ムーン・ライト・コテッジ」が、もしもまだ存在するなら、その佇まいをこの目で見てみたい。彼が彷徨ったであろうジャングルの端っこにでも足を踏み入れてみたい。
 
 かつて私が住んでいたペナンから、さほど遠くないキャメロン・ハイランドに、なぜ今まで行かなかったのか。それはまだこの本を読んでいなかったからに違いない。。。


 追記:
 ●若かりしころのジム・トンプソン氏の写真

 ●失踪直前まで彼が宿泊していた友人の別荘。ムーンライト コテッジの写真

 ●彼に関する詳しいサイト(英語)

 ●以上、マレーシアのひーちゃんがコメント欄で教えてくださいました。ありがとう!!


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中国へ戻っチャイナ
- 2007/03/26(Mon) -
 今朝もPCを開けたら、時間がロサンゼルスのタイムに戻っている。「戻っている」と書いたが、私は一度もLAタイムに設定したことはない。PCを買ったときからタイ時間に設定している。
 それが、チェンマイに越してXPのソフトを入れ替えてから週に何度もLAタイムに変わるようになった。PCを使っている最中にLAタイムに戻ると、ぷっつんとサーバーとのコネクションが切れることもある。この現象を理論的に、しかも判りやすく説明できる人がいたら、おせーてほしい。


 このところ目の調子が良いので、活字中毒に拍車がかかっている。
 稲葉稔著「武者とゆく」「闇夜の義賊」
 宮部みゆき著「とりのこされて」「レベル7」
 と、面白い本を次々と読破し、今は山崎豊子著「大地の子」全4巻を読んでいる。中国の戦中から戦後にかけて、陸一心という日本人残留孤児を中心に、実話を基にしたドキュメンタリー・タッチの物語。
 1巻目の文化革命当時の、民衆の民衆によるイジメが凄まじい。
 敵国日本の血が流れている一心も、濡れ衣の罪状で何度も殺されかけるのである。そんな状況の中で、ひたすら一心を庇い無償の愛を捧げる中国人の育ての父。涙なしには読めなかった。長い本を読むのが苦手な方は1巻だけでも読むと感動すると思う。

 で、不思議なことに「大地の子」を読み始めてからGmailに、あきらかに中国からと思われる多数の迷惑メールが飛び込んでくるようになった。

(中国へ戻っチャイナ!迷惑メール。写真はクリックで拡大)
maiwaku.jpg


 ジャンクメールはウィルス付きが多いと聞いているので、開けずに削除する。しかしこの数はどうだ。毎日2度も3度も削除するのは、かったるい。そしてタイミング的にも首を傾げてしまうのだ。

 現在「大地の子」第3巻を読んでいるのだが、もしも全4巻読了と同時に、中国から迷惑メールが来なくなったら…



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至福 【現代小人伝】 曽野綾子著 (徳間文庫)
- 2006/09/30(Sat) -
 おろかしく、けちくさいことばかり考えている我らの仲間。表立っては歴史の流れを変えるような何の働きもしそうにない人々。しかし地球はまさに彼らの自然さと善良さにと謙虚さによって、ここ迄支えられて来たのだ。(本文より抜粋)

20060930071602.jpg

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